サインやコサインの導関数を求める工夫


1. 導関数の定義の式を少し変える方法

微分とは、「平均変化率で、xの幅を限りなく0に近づけたもの」の ことですね。
関数f(x)xからxhまでの間の平均変化率は


ですから、この式でとした


f(x)の導関数の本来の定義です。

さて、関数f(x)xhからxhまでの間の平均変化率を考えると、これは


になります。この式でとした


も、やはり「平均変化率で、xの幅を限りなく0に近づけたもの」ですので、 ほとんどの場合、(1)と同じになると考えられ、(1)のかわりに(2)を導関数の 計算に使ってよさそうです。
厳密にはf(x)がどういう条件を満たせば、(1)と(2)が一致するのかを考えなければ いけませんが、ここではそこまで細かいことは考えずに

で導関数を計算してみることにします。この式を用いると、サインやコサインの 導関数は加法定理の最も基本的な式から簡単に求められます。

(i) サインの導関数
(3)より




(ii) コサインの導関数
(3)より





2. 透明シートを使う方法

サインのグラフをシートで調べる

をみてください。
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