mを2以上の整数とする。このとき、
を満たす自然数の組(p,q)が、どんなmに対しても少なくとも4つ存在することを示せ。 |
mを2以上の整数とする。このとき、
を満たす自然数の組(p,q)が、どんなmに対しても少なくとも4つ存在する。…(*) |
(定義A)
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ここで | ![]() | が | ![]() | のある程度良い近似値ならば | ![]() | でほぼ一定なので、 |
「 | ![]() | の絶対値が小さい」ということは、 | ![]() | と | ![]() | の積が小さいことを表すと考えられます。 |
いま | ![]() | と | ![]() | を | ![]() | の近似値とすると | ![]() | は更に良い近似値となります |
(特に | ![]() | のときがニュートン法の漸化式に相当します)。 |
(定義B)
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![]() ![]() ![]() |
( 補題)
(証明終) |
[1]自然数対の列 | ![]() | を |
![]() | と( 補題)より、すべてのnについて |
これより | ![]() | のとき | ![]() | となるので、 |
![]() | は問題の(p, q)の条件を満たします。そして |
![]() | と(6)より | ![]() | なので |
どの2以上の自然数mについても | ![]() | をみたす | ![]() | は必ず1つまたは2つあります。 |
![]() | と | ![]() | の2つある場合には | ![]() | と | ![]() | の2組の解が得られます。 |
![]() | をみたす | ![]() | が1つしかない場合は必ず | ![]() | であるので、 |
![]() | と | ![]() | で2組の解を得ることができます。 | <
[2]別の自然数対の列 | ![]() | を |
![]() | と( 補題)より、すべてのnについて |
前の場合と同様にして、 | ![]() | は問題の(p, q)の条件を満たします。そして | ![]() | より、 |
全ての2以上の自然数mについて | ![]() | を満たす解(p, q)として、 |
![]() | と | ![]() | の形の2組、または |
![]() | と | ![]() | の形の2組 |
かつ | ![]() | はともに奇数なので、 |
![]() | のどの2つをとっても等しくなることはありません。 |
![]() | かつ | ![]() |